大学院授業 環境保全と生態工学

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GroupD 長谷川 逸人(環境デザイン研究室)/ 松山 祐生(建築デザイン研究室)
コメント 感想
■梅野さん かつての利用のされ方と現在のされ方が違うのではないか。 ■今道さん 親戚に坑木の問屋がいた。かつて、炭鉱が栄えていた時は、今とは違う木材の価値があったのではないか。利用がされなくなり、荒れている人工林の再生に着眼していてよいと思う。 ■伊東先生 時代が進め何故今も木造橋(カリフォルニアのピア)が残されているのか。 ■小原さん 何故若松の船着き場とJRの駅が離れているのか。地域の観光資源としてもっと活用してほしい。 「環境保全と生態工学」を受けて、改めてこれからの土木事業がどうあるべきか深く考えることができた。これまで、経済成長と共に、生態系を破壊しながら発展してきた土木技術によって私たちの安心で安全な生活は確保されている。しかし、これからの住み続けられる社会を考えたときに、どのように生態系を保全しながら、またどのように活用しながら公共空間を設計していくかは重要な課題であり、現代の技術をもってすれば更に良い街がつくられていくと考える。本講義のように、これから土木技術者として社会に出ていく学生たちが、生態系を配慮しながら設計・提案を行える機会はとても貴重であると思った。将来、自分たちが実際に設計・計画する際に、本講義で学び考えたプロセスを応用していきたいと思った。また、本講義では多分野の学生が協働で設計提案することが求められていた。私は建築デザイン研究室の松山君とグループになり、二人で提案を考えてきた。学ぶ分野が違えば、着眼点や重要なポイントも違っており、意見の衝突は何度も起きた。しかし、その意見をすり合わせながら、最終的にはいい提案ができたのではないかと思う。私たちの班では、過去の風景・生態系の再生、人にも生き物にも利用しやすい空間をテーマに人工干潟を創出するという提案を行った。かつて「死の海」と呼ばれていた洞海湾、汚染された海を再生させ、生きものも住めるようになったが、かつての生態系が回復できたとは言い難い。このように、破壊された生態系を完全に再生させることは、不可能に近いのではないだろうか。人工干潟は干拓や埋め立て等により失われる干潟環境の代償措置として、作られることが多い。しかし、元からそこにあった訳でもないため、土砂が流出し、生物が生息しにくい人工干潟も存在するようである。このように、自然再生を行うときには、自然再生によって再生される生態系と破壊される生態系を考慮しながらデザインすること重要であり、施工後も継続したモニタリングとフィードバックが必要であると考える。本提案では、洞海湾の一部分を人工干潟に作り変えることによって、生態系にどのような影響が出るのか、までは考察することができなかったため、今後の課題としたいと思う。また、最終講評で鬼武さんからコメントをいただいていた、グリーンインフラの経済的な効果も考えて設計できればもっと良い提案になると思う。私たちの班では、人工林の間伐と木造橋の建設を組み合わせて提案を行ったため、経済的な効果や社会的な効果を明確に示すことで更に説得力が増していたであろう。これらの課題は、技術者、研究者として実際の設計・計画に携わる際にとても重要なヒントになりうると考える。(長谷川 逸人)
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環境の保全についてはこれまでも考えたことはありましたが、生物にとって適切な工学、ものづくりはどのようであるかという生態工学の視点について考えたことは初めてでした「グリーンインフラ」や「エコロジカルネットワーク」といった言葉が出てきましたが、計画を立てる際には生物にとって考えるとともに、経済的に成立していないと持続可能にはならないと思いました。発表の際に他の班でも言われていたことですが、建築建てる時と同様に、法規や周辺環境を読み取ることのほか、ランドスケープを施工する際に長期的なプロジェクトとして管理まで見ていかなければならないことを学びました。僕たちの提案では、生物や環境に詳しい長谷川くんとチームだったので、人と生物の双方からのアプローチで設計することができました。人の視点で干潟の活用方法だったり運営に関するマネジメントを行い、生物の視点で干潟や松林の形成、木を利用した橋の計画を行うことができました。二人で話している中で、橋に木材を利用するか、耐久面を考慮したコンクリートを用いるのかという話しになったことが印象的です。発表の際にコメントで鉱木屋さんが炭鉱が若松に発展していたときにおり、さらに若松の山からの木の供給があったということを聞き、その地域らしさに納得することができました。建築にも周辺環境を材料にしたり、周辺に合わせた外構を用いたりすることがありますが、ランドスケープはそれが大きく現れることがわかりました。その際に過去の地形や、植物、地域の文化や人を知ることが、これまで続いてきた環境を知ることにつながり、現在と関連づけて計画することで人にとっても、生物にとっても無理のない計画ができるのではないかと思いました。今回の発表を聞きにきてくれた方々の「ここは自分が計画しました。」といったことを聞き、とても過去のことに思えるランドスケープの計画が、身近にあるような気がして面白かったです。自分は実際に計画するような立場に立ったとすると、本当に生物にとってもよい計画ができるのかわかりません。それには、多様な生物環境が人にとってどんないいことがあるのかが具体的に示す必要がありまだ確立されていないからです。また、社会で成立しないのはどれだけ費用がかかり、誰が運営していくのかが決まっていないということが学生の案が机上の空論にしている原因であり、それを知った上で実際に設計するには良い案であっても難しいように思いました。発表会のときには自分たちの提案のほか3班のプレゼンを見ることができ、またたくさんのプロの方に話しを聞けてとても有意義な時間でした。また授業ではいろんな方の公演を聞けてよかったです。第4クオーターという忙しいときではありましたが、様々計画していただきありがとうございました。(松山 祐生)